企業の力よりも個人力-2
ふたつめは、宅配便の会社の話を。
ある大手の宅配便の会社に郵送物のすべてをお願いしていました。
しかし、会社の移転で
「担当のセンターが変わりますので、次のセンターの担当者に引き継ぎますね。落ち着いた頃に担当を伺わせます。後任のセンターで手続きはすべてしますので特にお客様にしていただくことはありません。」
と前担当者から言われていました。
この担当の人はセンター長だったのですが、とても人柄のよい人で、地域の人とよく挨拶をしたり、話をしていたりと地域密着型の人でした。
その宅配便会社も小さなテリトリーにわけて、センターを置いていたので、地域に溶け込んだサービスを展開しているんだなと感心していたのです。さすが業界ナンバーワンと。
なので、次のセンターに変わっても同じような人が来てくれるのかと思っていました。
そして、移転後、私の不在中に新しい担当者が来てくれたようなのですが、社員の話では、
「『今度は前のセンターのような価格では取引できませんから』といきなり言ってましたし、ちょっと今までの担当の方とは雰囲気ちがいます。」と。
忙しかったので、ふ~んと思い、また来るだろうと思っていたのですが1週間以上たっても来ません。
集荷の連絡先も伝えてくれていなかったので、宅急便は近くのコンビニで出したりしてしのいでいました。しかし、あまりにも来ないので連絡先を調べて、荷物もあったので集荷の連絡をしました。
そして、来てくれたのはいいのですが、名刺も持ってこず、こちらから名前を聞かないと名乗らない。しかも、価格は前回より値上げしますの一点張り。しかもこの人がセンター長…。
しょうじきビックリしました。
しかも、集荷をお願いしたのに、こちらの会社情報を入力していないので掛け払いはできません。現金でお願いします。伝票も今までのものでは使えないので、書き直してください。
引き継ぎしてないの?ちょっと対応に疑問を感じ、今後は別の会社を検討させていただくと話をし帰っていただきました。
前任の担当者が築いてきた信頼を、一社員があっという間に崩していくんだなと痛感しました。
前回の引っ越し会社の場合は別支店へのオーダーで、利益は逸しませんでしたが、今回の宅配会社の場合は別の会社へ利益が移ってしまうのです。
企業は、社員教育というとマニュアル的なことを行いがちですが、個人個人の内面的なスキルを磨いていくことも見逃してはいけないのではないかと感じています。
今のセンターに前担当者が移ったら私は快くこの宅配便会社と取引をするでしょう。
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